shopmenfile065 龍上海 赤湯本店 赤湯からみそラーメン(66杯目)
いよいよ今年も4日が終了しようとしている、指折り数え、はっえ〜ものグラムです(笑)。
まあ新たな年を迎えて一歩一歩意識しているからだろうものの(笑)、それにしても1日1日は嗚呼無情、と感じるのもそれぞれの自由なんですけど(笑)、どうしても早く感じてしまうのが心理としてあります。皆様はこの正月、いかがお過ごしになられたでしょうか?
さて!
時は無情ねなんて言う暇があったら動かんかい、と奥から聞こえてくるんですが(笑)、わ〜とるがな!とも思い返し(笑)、本日も通常通り参りたいと思います。うっしゃいぐでっ!!!
今回は18年6月に遠征に行かせて頂き、やっと来れた喜びがかなり大きかった店舗、山形県にやって来ました。実はラーメン王国でもある山形県はラーメン消費量全国堂々の1位。そんなラーメン好きを唸らせ今でも行列が出来、地元他県外からもこの味わいを頂きに来る全国的にも有名店。まず到着はコチラ。

龍上海 赤湯本店
この到着時はオープン間際、オープン11:30の約10分前で、仙台空港から約100kmを下道のみでなんとか間に合った状態でした(笑)↓詳しくはコチラ
Column0150 2018年3〜5発目、総括ダイジェスト その1
やっと来れた喜びは大きかったものの、到着時に即認識出来た長蛇の列と駐車場満車に戸惑い、そろそろと進むともうひとつの駐車場を発見、そこを頭から入ってしまったのが大失敗で、切り返し地獄的になんとか心臓バクバク状態から無事駐車(笑)、この時程緊張感、スリリングな時間は遠征でもそうない格闘だった(笑)。というワケで平日ながらに40名程は並ばれていただろう周りは静かなのに此処だけ異様な空間に感じられた訪問、やはりもっと早めに来るのがオススメでしょう。本当に凄い行列でした。

ちなみに頭から入ってしまい超バクバクだった駐車場はコチラ。普通にバックから入るとスムーズに駐車出来た筈ですが(笑)、かなり狭いのでやはり店舗前の駐車場がオススメではあります(運転下手なだけの発言ですが笑)。
そして列に並びます。もうオープン間際。

実はこの後ろにもどんどん並び始め、オープン時には50名程に増えていた行列。しかしこの後すぐにオープン、列は動き始め、一巡目でなんとか店内には入れました。思った以上に店内はキャパシティがあり、席数は32席あるそうです。しかし約40名程並ばれていた、と言う事で、

まず入口にあるこの龍上海の店内の無垢の木の看板をおお!と見させて頂き、実はウェイティングスペースへ。今回は一巡目実食はなりませんでした、ってオープンギリの到着なので仕方ない。しかしまだ店内イン出来たのは良かったと思いました。

行列店なのを店舗側がしっかり把握されているのでこの様に漫画や雑誌等を見ながら待てる様に配慮されているのがポイント。そしてこの待ちの段階からメニューを見せて頂きオーダー。席に案内された後に待たせない様しっかりしたオペレーションが組まれているのは素晴らしい。しかしもうこの後ろ、店舗外にもかなりの待ちがすでにあり、この龍上海、赤湯本店の人気の凄さに驚かされました。
まずは店舗到着時ココまでですが、この人気は今までカップ麺等の商品化がされた実績があり、それもあり全国的に有名となったのもあります。今までご紹介させて頂いた商品化紹介は↓コチラ
file01351 株式会社アイランド食品 銘店伝説プレミアム 赤湯からみそラーメン龍上海
file0553 明星食品株式会社 地域の名店シリーズ 龍上海本店 赤湯からみそラーメン
アイランド食品の銘店伝説やセブンの地域の名店シリーズと、大手からしっかり商品化されているのも全国的に店舗が知れ渡る要因のひとつではあるながら、それだけでは無い地元でも愛される美味しさだからこそこの行列が出来ているだろうと思われます。
昭和33年、1958年。今から遡る事約60年余りの超老舗ですが、先代佐藤一美氏により製麺から一貫した自家製ラーメンの店として赤湯の町に創業されたお店でした。
当時は醤油ラーメンを作り提供されており、今日程ラーメンは消費されず仕込んだスープも大半が残る状態だったそうです。当時はそのスープの行く先は家族の食卓。この残ったスープとの永い戦いがはじまった、と公式では綴られています。
そしてそのスープを家族各々が好みの調味料や薬味で味噌汁がわりに頂いていた。しかしある時、創業者一美の脳裏に閃いたのが「味噌汁代わりに家族で食べているスープを使った新しいラーメンはできないだろうか?」だったそう。そこからラーメンに合う様試行錯誤に没頭の末、これなら行けると完成したのがこの龍上海の「からみそラーメン」、それが今やこの行列が後を絶たない名店になっているんですね。
今では味噌ラーメンが主役のこの龍上海ですが龍上海は昭和35年にこのからみそラーメンを開発。札幌の味噌ラーメンよりも以前に独自に作り出された味わいと公式にはあります。しかし札幌の味噌は味の三平というお店が発祥と言われ、そちらは1955年、昭和30年に開発はされており、実際にメニューにされたのが1963年、昭和38年となります。こう見ると龍上海の方が味噌ラーメンとして初とも言えるんですが、この当時は情報網も今とは全く違い、偶発的にそれぞれ時同じく開発されたと言っていいと思います。それぞれが独自に味噌という日本に慣れ親しむ味わいを麺に融合させた、それぞれに今までに無かった味わいを開発されたでしょう。それが今でもこの行列、こうして歴史を少し見るだけでもより味わいの楽しみが増幅されます。(長くなりすんません笑)
では!
一巡目の席が空き案内されたのは約20分後。いよいよ実際に着席。今回はひとりなのでもちろんカウンター席。ああ堪らん(笑)。

この賑わいとなっていますが、この赤湯本店ではいつもの事でしょう。スタッフさんの慣れた捌きは素晴らしいです。

カウンターはこの様に至ってシンプル。この場にもオーダーはした後ながらメニューが確認出来ます。それをご覧いただきましょう(となりの方にすんませんといいながら拝借させて頂きまして笑)。

龍上海と言えば全国的にこの赤湯からみそラーメンが有名ですが、実は醤油、昔ながらの定番として赤湯ラーメンがあるのがポイントです。ワタシも県外から来た初訪問の身、この赤湯ラーメンの存在は存じなかったのが正直な所でした。いや、本当はこの味わいも原点だっただろうし頂きたいなあと思うんですが(笑)、胃袋許容量もあり断念。また必ず頂くで!と、今回はもちろん、この赤湯からみそを頂く他チョイスはありませんでした。
そこから10分と少し経過した所。いよいよ目の前にあの一杯がやって来ました。今まで家庭用麺で堪らなく美味しかったあの本物が。わあっ!と、駐車場の危機がさらにスパイスになった様な気がする堪らなさ(笑)。コチラ。

このルックスは商品化されたパッケージでもそのままの特徴的で、この独特のチャーシューはじめトッピングの独特なからみそを真ん中に置いた日の丸フォーメーション(勝手に命名ですが笑)が堪りませんでした。なるともおんされ、昔ながらのオールドスクールなトッピングながら他では絶対に見られないこの光景、このお店では今も変わらずしっかり受け継がれこの様に目の前に来た瞬間は、くどいですが(笑)堪らんの一言。(笑)
もうココまでくれば頂くしか無い(当たり前ですが笑)。うおっしゃ!頂きます!!

仕上がり着丼時、湯気が一切出ておらず熱さはどうなのだろうと思わせました。しかしこのレンゲに掬ったスープをご覧頂くとおわかりいただけるでしょう、かなりのオイル層がある、コレは寒冷地にある冷めにくいオイル蓋で、それが故の湯気が全く写真に写り込まなないのが原因です。それにしてもかなりこってり感を感じさせますがそれいかに?
うわっ!もちろんビックリの熱々の美味しさから始まる。
そして、まずオイルは直接的にこってりを感じさせず、やはり味噌汁を感じさせる味噌感、風味が感じられ、マイルドながらに塩の直接的キレは全く感じさせない美味しさ。コレはバランス感で感じられる美味しさで、実は脂質も塩分も相当に強いのは明らかではあります。しかしこの美味しさはくどさを感じさせないどんどん進むなあ、と、オイル層の蓋は現在の純すみ系味噌と共通する部分がありながらも味わいはやはり独自で、ラーメンだしかなり力強い筈なのに実際はさらっとどんどん進む味噌汁的感覚を感じさせるのが妙。本当に美味しかったです。
そして麺!

これが自家製の麺ですが、平打ちの独特のウェーブ。
この仕上がりは家庭用商品とはニュアンスがかなり異なり、かなり柔目でうどん的要素を感じさせる程。コシ弾力は決して強く無いのが正直ビックリしたのは家庭用麺を先に頂いたからこそのギャップは正直ですが、つるつる入って来る感覚は非常に自然で、口当たりは優しいながら実際はかなり濃厚な味噌スープとの相性はなかなか。結果的に全体的にかなり重いと思われる仕様ながら、それを全く感じさせない、逆にライトにすら感じさせるトリッキーとも言える美味しさにビックリさせられたバランス感でした。
しかしそう思わせるもからみそ混ぜ前まで(笑)。
少しづつこのからみそを混ぜ頂きました。
するともう来た!と、にんにくと唐辛子のパワフルが全く違う顔を出す様で、コレがまた堪らなく美味しい。一気に超パワフルに増幅する感覚を憶える美味しさは辛さよりもにんにくの美味しさが感じられる増幅感。ベースも本当に美味しいながら、このプラスで別物に思えてしまう本当の顔からはしっかりこってりの力強さを演出かな、でも辛さの締まりもあってやはりバランス感に長けた美味しさは間違い無いと確信できました。
そして、この味わいに似たものが無い完全なるオリジナリティと言って間違いないでしょう。赤湯ラーメン、赤湯からみそラーメン共に有限会社龍上海の登録商標。それが納得出来る唯一無二はやはり行って味わう他無いなあ、そう思えた訪問でした。


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